ミスティック・リバー ~ Mystic River
[ 映画 ]

2003年度のアカデミー賞で作品賞を含む6部門にノミネートされ、ショーン・ペンが主演男優賞、ティム・ロビンスが助演男優賞を受賞。監督は俳優としても評価の高いクリント・イーストウッド。
ちなみに、この年のアカデミー作品賞は『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』だったんだけど、この受賞は暗黙の了解みたいな雰囲気もあり(前年に二つの塔でも作品賞にノミネートされてたし・・・)、『ロード~』がなければ間違いなく作品賞も受賞してたと思われます。
あらすじ:
イギリス・ボストンの危険区域で幼馴染のジミー、ショーン、デイヴが路上で遊んでいた時に、デイヴが偽警官に誘拐された。四日後にデイヴは保護されるが、監禁・暴行されたことで心に深い傷を負う。
それから25年後、誘拐事件から疎遠になっていた三人だが、ジミーの娘・ケイティが殺害されたことがキッカケで再び会う。ジミー(ショーン・ペン)は被害者の親として、ショーン(ケビン・ベーコン)は捜査担当の刑事として。そして捜査を進めるうちに、デイヴ(ティム・ロビンス)の名が容疑者として浮かび上がる。 貧しい家庭が暮らす地域で起こった過去の非情な事件を背景とした物語であるため、全体的なトーンは暗い。各キャラクターもネガティブな思考や行動が多い。鑑賞後は人は簡単に過去の傷を癒すことはできないし変われないのかもしれないなぁ・・・などと自分も重い気持ちに。。。
キャストは言うことありません。配役も演技もスバラシイと思います。メインの3人だけでなく、脇役群もローレンス・フィッシュバーン(ショーンのパートナー・パワーズ刑事)、助演女優賞ノミネートのマーシャ・ゲイ・ハーデン(デイヴの妻)が良い引き立てになってます。
この映画の主旨である、人間の「負」の部分は人によって様々でありながら、どこかでお互いに連鎖し合っていて、時には不条理なことが受け入れられるのが現実だというのは否定はできません。
夢や現実逃避の世界を与える映画において、これほど現実に近い状況や感情を表現すると、少なからず不快感を感じる人もいると思います。だけど、それを我慢して自分の「負」の部分に目を向けたり、不条理な世の中について考えてみると意外なことが発見できるやもしれません。