ターミナル
主演がトム・ハンクス、監督がスティーブン・スピルバーグとくれば、内容を全く知らなくても中の上程度は期待できる映画であることは間違いないっ!(と思う。)というのは、トム・ハンクスは良い脚本しか選ばないし、スピルバーグ監督は制作費用をケチることがないから(笑)舞台はほとんど空港内だからあまりお金かかってなさそうと思われるかもしれないけど、いやいやいやいや、、、その話は後ほどふれます。
この『ターミナル』は実話に基づいた映画となっているけれど、「空港に暮らす」ことになった境遇は全く違う。あくまで、モデルとなった人物がいた。という程度。
そのモデルとなった男は、マーハン・カリミ・ナゼリ氏。イラン国籍であった彼はイギリス留学中にイラン王室に対する反対デモに参加したため、イラン国籍を抹消される。その後、ヨーロッパ各国で亡命申請をするも拒否され続け、1988年に難民証明書と無効になったパスポートが盗難に合い、無国籍難民のままフランスのシャルル・ド・ゴール空港に到着。フランス入国管理局は入国拒否、かといって出国許可も出せない状況になってしまったそうな。それから数年間ナゼリ氏は空港で暮らし続け、ついにフランス当局が滞在許可証を発行したのだが、イギリスの市民権を保障してもらうまで署名拒否を主張。今も空港に住み続けている。。。
あらすじ:
ビクター・ナボルスキー(トム・ハンクス)はクラコウジア(←架空の国)からニューヨークへやってきた旅行者。ところが、彼が祖国を発ちJFK国際空港に到着するまでに、祖国でクーデターが発生し、事実上、国が消滅してしまった。その時点でパスポートが無効になり、ビクターはアメリカへの入国も帰国もできなくなってしまった。なんらかの解決策、もしくは戦争終結まで彼は空港での生活を余儀なくされる。そして、空港内のTVと英語版とクラコウジア版ガイドブックを照らし合わせて英語の勉強をしたり、カートを運んで25セントを稼いで空腹を満たすなどしているうちに空港職員と仲良くなってゆく・・・
感動モノではあるのですが、随所に散りばめられたコメディの要素がさらにこの映画を良い物にしていたと思います。そして、この映画はいろんな意味でアメリカ映画らしいなぁ~と思いました。アメリカンジョークもそうだけど、主人公を囲む人々の心温まるエピソードの作りこみや、少々大げさとも思えるエンディングのオチ。その全てが、アメリカ映画として、ちゃんとした所に収まってる感を与えてくれます。また、テンポの良いストーリー展開も見ていて飽きさせません。
もちろん、その「アメリカ映画」を「世界に通用するハリウッド映画」のレベルに引き上げるのに、トム・ハンクスの演技は最高に貢献していると思います。訛りのある英語(設定ではクラコウジアは東ヨーロッパ諸国の1つ)はアクセントや発音だけでなく、文法もカタコトという徹底ぶり。それでも、言葉で足りない部分を表情や動作で補っていていたので、ビクターの純粋な感情がつたない英語であってもストレートに伝わってきました。ホント良い役者だねぇ~。
そして、この映画の目玉とも言うべきネタが、舞台となったターミナルのセット。映画の中のJFK国際空港内は全て映画のための「セット」なのです!ロケだとカメラアングルだとか撮影の制限があるからかな?それなら丸ごと作っちゃえってのが単純かつ大胆な発想ではあるんだけど、それはそれで莫大な資金が必要だし、スタッフも大変だったろうなぁ・・・。

↑これが映画のセット・・・リアル過ぎる。
こうゆう映画ってたまに見るとホッとする。あ~、いい映画だったねぇ~って感想が言えるやつ。ドキドキハラハラのアクションやサスペンスもハリウッドらしいけれど、ハートウォーミングを追求したホロリとくるハリウッド映画を見たい時にコレはオススメです♪

Comments
だしょ?>にしちゃん
いやぁ~、映画ってホントいいよねぇ。
ついついブログも長くなっちゃうんだよね。
他に何かオススメ映画あったら教えてくれぃ!
From: asaka | October 6, 2005 11:43 PM
おれも見たぞぅ!
最近でいちばん面白かった。
それにしても、セットだったなんて。
From: にし | October 6, 2005 8:01 PM